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人生ハナモゲラ

人生なんて、世界なんて無意味。それでいい。それがいい。

最高級の安物 Silicon Teens

 高2の時、渋谷のタワレコの視聴コーナーで(僕にとっての)問題作に出会う。Silicon TeensのMusic For Partiesである。 今まで感じたことのないような安物感に、衝撃でもなければ、感動でもない、なんとも形容し難いとても不思議な気分になった。何がいいのかさっぱりわからないが、なんだか聴くのをやめられない。なんとも言えない中毒性があった。ただただひたすら名曲を安っぽくテクノ風にアレンジをしただけの代物である。

 Silicon Teensは1980年にMute Recordsから10代のテクノグループとして売り出すも、本当は事務所の社長。そして、このクソみたいなカバー。そして歌が下手。それはもう、下手。ふざけているようにしか思えない。特にひどいのは、You Really Got meだ。キンクスの名曲をこんな風にしてしまったら、キンクスファンはたまったもんじゃないだろうなあ。ひたすらにチープ。チープという言葉がこれほどにまであるものをほかに見たことはない。

 そして、問題なのはDo You Love Meだ。こんなに安っぽい、軽い「俺のこと愛してる?」が果たしてあるだろうか。そんなに軽~い恋愛があってたまるか。本当にひどい。この軽さにはさすがのマイケル富岡もびっくりであろう。

 正気の沙汰とは思えないが、当時の僕は、これほどまでにチープなこのアルバムに1500円もの大金を払って購入してしまったのだ。そして何より信じられないのが、あれから4年の月日が経とうとしているが、未だにこのアルバムが大好きだということだ。キンクスだってマンフレッド・マンだって大好きだけど、でも、このカバーは許せてしまうのだ。10代の若者グループのフリをして社長のオッサンがつくったこのチープなアルバムをずっと聴き続けているのだ。

 最後に、僕がいいたいのは、こんなアルバムに1500円を払う価値はないってことと、1500円を払ってしまったことを全く後悔してないってこと。

 今夜はSillicon Teensを聴いて寝ようかな。いや、そんなことはしない。ちゃんとマンフレッド・マンを聴こう。おやすみなさい。

 

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Silicon Teens - Music For Parties