人生ハナモゲラ

人生なんて、世界なんて無意味。それでいい。それがいい。

催す便意との絶対に負けられない戦い~真夏のJR~

 中学と高校時代、僕はほぼ毎日JR南武線に乗って、学校に通っていた。武蔵小杉駅から谷保駅まで。約35分。往復で70分。月から土で、週420分。いや、毎週少なくとも1回はどこかで寝過ごしていたし、日曜日に乗ることもあるから、平均して週500分弱。

 南武線は平日の朝には3分に1本も電車が来る。さすがに首都圏を走る電車だ。って、南武線がそんな便利な電車なはずがあるまい!そこには罠がある!朝は、登戸行、立川行、稲城長沼行のローテーションで、僕が行きたい谷保にたどり着くのは立川行だけなのだ!つまり10分に1本と言っても過言ではない!しかも、平日のラッシュ時にもかかわらず、登戸行と稲城長沼行は、メチャクチャ空いていて、立川行だけがアホみたいに混んでいる!アホか!3本に2本は大して需要のない電車が走っているのだ!しかも稲城長沼行というのは本当に理解不能である。稲城長沼などで降りる人間などまずいない!しかもその次の次の駅からは、府中本町、そして分倍河原という、南武線立川側の飛車角を担うような2大巨頭が待ち構えているというのに!なぜ、その直前でおまえは川崎へ戻っていくのだ!そんなにお前は川崎が好きか!?もう、川崎線にしろよ!とでも言ってやりたい。南武線は、川崎から稲田堤までが神奈川県川崎市稲城長沼から立川までが東京都なのだ。)

 さらに南武線はどことなく負のオーラを漂わせている。まず、その黄土色と茶色の車体ボディ。黄土色て。今年初めて使ったわ。というかさ、黄土色と茶色って、もうさ、し○こ色とう○こ色じゃん。負のオーラっていうかさ、もはやなんか臭そうだもん。しかも中央線や山手線と違ってほとんどが旧車両。7人掛けなのに、境がはっきりしないからたいてい6人しか座れない旧車両だ。

 そんなう○こ色とし○こ色の南武線。やはり最もつらいのは真夏の冷房地獄だ。これは弱冷房車であろうと関係ない。真夏のJRの冷房は容赦なく、私の腹に攻撃を加える。府中本町や分倍河原から乗ってくる人間にはこの辛さはわかるまい。しかも私には持病の「はらいた」がある。この「はらいた」と、真夏の冷房地獄のコンボは、ロックオンとハサミギロチンのコンボ並に酷い。最強コンボだ。この最恐腹痛攻撃のせいで、学校を遅刻した回数は枚挙にいとまがない。

 ボロクソ言ってきた南武線ではあるけれど、一応いいところがあって...ってあるわけなかろう。まあでもこれからも何度もお世話になってしまうんだろうな。